この夏は、記録的な暑さの季節であっただけでなく、甲子園カトリック教会共同体にとって、交わりと信仰、そして喜びに満ちた思い出を刻む、力強い季節となりました。灼熱の太陽の下にありながらも、私たちの心は神の豊かな恵みによって潤され、キリストにおける家族の絆と分かち合いを通して、その恵みを確かに感じることができました。
夏の中心には、やはり共同体の活動がありました。北須磨教会の敷地には、子どもたちの歓声が響き渡りました。サマーキャンプでは、遊びや友情を通して、子どもたちが神への愛を深めながら心と体を育むひとときを過ごしました。その2週間後には、教会全体のバーベキュー大会が開かれ、幼い子どもからご高齢の方まで、誰もがひとつの食卓を囲む「カトリック(普遍的)」な交わりの場となりました。流しそうめんの涼やかな楽しみと、スイカ割りの元気いっぱいの笑い声があふれるひとときは、私たちを一層強く結びつける、共同体ならではの大切な時間となりました。さらに8月3日には、3人の若者が酒井俊弘補佐司教様の司式のもと、堅信の秘跡を受ける恵みにあずかりました。聖霊に満たされた式の中で、彼らは聖霊の賜物を受け、キリストの弟子としての使命に力づけられました。その日「熱かった」のは夏の太陽だけではなく、彼らの上に降り注いだ聖霊の炎でもありました。教会が単なる行事の場ではなく、信仰が育まれ、祝われ、そして世に送り出される「生きたからだ」であることを改めて思い起こさせられる出来事でした。
季節が移り変わろうとしている今、私たちは夏の精神に別れを告げるのではなく、その温もりを心に携えて歩んでいきます。
キャンプで輝いた子どもたちのエネルギー、食卓を囲んだ交わりの喜び、堅信式での恵みの深さを、次の季節へと運んでいきたいと思います。
暑さはやがて和らぎますが、一度ともされた信仰の炎はこれからも力強く燃え続けます。
この夏を共に作り上げてくださったボランティアの方々、ご家族、そして信徒の皆さまに心から感謝申し上げます。忘れられない夏を本当にありがとうございました。