岡山 聖虚 作「聖ディエゴ喜斎」「聖フランシスコ吉」

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 「日本二十六聖人画」は、カトリック信徒で広島市出身の日本画家・岡山 聖虚 (1895~1977年)が、「日本二十六聖人画」を題材にして制作した掛け軸です。
 1点 縦約190センチ、横約75センチに、1人の全身像を岩絵の具で描き、計26枚を15年もの歳月をかけて完成させた大作です。
 この掛け軸は、時のローマ教皇 ピウス11世に献上されました。

 1931年にバチカン美術館に収蔵されてから約95年が経過し、日本とは異なる乾燥したヨーロッパの環境下で、絹地にしみが浮き出たり、絵の具の一部が 剥離 したりと劣化が進んでいました。

 25年前にこれを知った方がローマへ赴き、修復を試みましたが、膨大な費用のために断念せざるを得ませんでした。その間も劣化は進んでいきました。
 そのため、約5年前に、前田万葉枢機卿が中心となり、バチカン側に修復を申し入れ、日本で修復することを発案していましたが、コロナ禍で実現できませんでした。
 2024年4月に「一般社団法人 26聖人聖画等プロジェクト」が発足し、掛け軸の修復と里帰りを申し入れ、ついに7年越しの2025年5月、新教皇を選出するコンクラーベに前田枢機卿が出席した際、2点のみの条件で認められました。
  甲子園近くで捕らえられた大工の「聖フランシスコ吉」と、岡山県出身で大阪のイエズス会で伝道活動していた「聖ディエゴ喜斎」の原画2点です。
  2025年大阪・関西万博にバチカン(ローマ教皇庁)がに出展するのに合わせ、2025年6月15日~9月15日、大阪高松司教区 カテドラル聖マリア大聖堂・パウロの部屋での展示が開催となりました。
 
 
岡山 聖虚
岡本虚聖.jpg明治28年(1895)~昭和52年(1977)
広島県に生まれる。本名釗三。
大正8年(1919)京都市立美術工芸学校絵画科を大正11年(1922)同絵画専門学校を卒業。
早くからキリスト教への関心を示し、昭和5年(1930)受洗し、カトリック信者となった。
歴史、宗教を主題とした作品を描き、大正6年(1931)イタリアヴァチカンのローマ教皇に献納された《日本二十六聖人画》《殉難図》38点は、現在もバチカン美術館布教民族博物館に所蔵される。
戦前は歴史画に大作を発表。戦後は信仰に重点を置いた生活の中で宗教画を描き続けた。